ニューイヤー・コンサート
音楽を愛する方々にとって、新年を永遠の都ローマの真ん中で迎えることより素晴らしい経験はあまりないでしょう。12月31日及び1月1日には、I Virtuosi dell’opera di Romaの楽器奏者と歌手(ソプラノ、テノール、バリトン)が、世界のオペラの傑作のアリア、デュエット、器楽曲ばかりでなく、陽気なウィーンの舞踏会のワルツを披露するスペシャル・プログラムをお楽しみいただけます。
アンサンブルI Virtuosi dell’opera di Romaは、1998年の結成以来オペラ音楽を専門とし、その堂々としたベルカントの演奏は、今や世界でも定評があります。このニューイヤー・コンサートは、3部構成、オペラ作品ひとつの演奏構成を巧妙にまねたようでありながら、100年以上にわたる音楽が演奏されます。
コンサートは、「カルメン」の第3幕の幕開けを告げるジョルジュ・ビゼーの魅力的な間奏曲で始まります。そして、1787年に初演された、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」から「Deh, vieni alla finestra 窓辺に出でよ」、ジャコモ・プッチーニの1900年の作品「トスカ」から「E lucevan le stelle 星はきらめき」など、オペラの舞台を美しく彩る傑作の数々が演奏されます。
コンサートの各部は、ひとつの素晴らしいスタイルでまとめられています。第1部はジャック・オッフェンバックの「ホフマン物語」から楽しい舟唄「Belle nuit, ô nuit d'amour 美しい夜、おお、恋の夜よ」、第2部ではオペラを離れ、ヨハン・シュトラウス2世の「ピッツィカート・ポルカ」、第3部では大晦日のパーティーにぴったりのタイトルを持つワルツ「Wein, Weib und Gesang 酒、女、歌」が演奏されます。
このすてきなコンサートの舞台は、サン・パウロ・デントロ・レ・ムーラ教会。ジョージ・エドモンド・ストリートによって設計された聖公会教会で、カトリック以外で初めてローマにできた教会でもあります。ネオ・ゴシック建築で、赤いレンガと白いトラヴァーチンが交互に使われているスタイルが目を引きます。内部は、ステンド・グラスとモザイクで美しく装飾されており、その上みごとな音響でコンサートには理想的。
すてきな会場での素晴らしい音楽。来たる年が、忘れ難いものとなることをお約束いたします。