ローマ・オペラ・チケット




    放蕩児の遍歴、I.ストラヴィンスキー

    放蕩児の遍歴、I.ストラヴィンスキー

    イーゴリ・ストラヴィンスキーは、18世紀のウィリアム・ホガースの彫刻と絵画をいくつか見て、悪魔的といってもいいようないいアイデアを思いつきました。普通の人を悪魔が罪と堕落の道に誘い、そして最後には狂気に陥れるオペラで、これが、「放蕩児の遍歴」の基礎となりました。ストラヴィンスキーは作曲を手早く進め、1951年9月11日にヴェネツィアのフェニーチェ劇場で初演されて大成功を収めました。アメリカでのデビューは、ほかならぬジョージ・バランシンのプロデュースで、1953年に有名なメトロポリタン歌劇場で行われました。この作品が、今シーズン、ローマ・オペラ座で公演されます。魔性を表す、ストラヴィンスキーの素晴らしさをお楽しみください。

    ストラヴィンスキーは、ホガースの刺激的な作品をオペラに脚色することを、現代詩の詩人W. H.オーデンとチェスター・コールマンに依頼しました。二人の生み出したの韻と比喩は、ストラヴィンスキーのエネルギーあふれる音楽にぴったりです。「Come, master, observe the host of mankind」、「I burn! I freeze」、「No word from Tom」、「Love Too Frequently Betrayed」など、ドラマ性を持って登場人物を描き、感情を色鮮やかに表す素晴らしいアリアの数々をお楽しみください。

    主人公はトム・レイクウェル。トムは、婚約者アン・トゥルーラブのもとを去り、ロンドンで遊び呆けます。そのトムを、ニック・シャドウが常にけしかけます。誰も知らないことですが、実は、シャドウは悪魔なのです。トムとニックの冒険がどんどんエスカレートするにつれて、真実が明らかになり、トムの魂がトランプの賭けに使われます。トムの堕落はとどまるところを知らないのでしょうか。アン・トゥルーラブは、すべてを許し、トムを罪深い泥沼から引き上げることができるのでしょうか。ストラヴィンスキーのこの魅惑的なオペラが、今回コスタンツィ劇場で公演されます。幻想的な出会い、魔性の表現の楽しさ、最高のネオクラシックの音楽と詩をどうぞお楽しみください。




    image ローマオペラ座 / Silvia Lelli / Teatro dell'Opera di Roma