ローマ・オペラ・チケット




    エディプス王、I. ストラヴィンスキー

    エディプス王、I. ストラヴィンスキー

    「エディプス王」は、イーゴリ・ストラヴィンスキーのネオクラシック期の作品として、素晴らしい想像力とその人生への表出をよく表しています。ソポクレスによるこの古代ギリシアの悲劇は、ストラヴィンスキーに大きなインスピレーションを与え、最初はこのオペラ=オラトリオを原語のギリシア語で作ることも考えられました。しかし、そのアイデアは最終的に廃棄され、代わりに、ジャン・コクトーがこの戯曲に基づいてフランスの台本を制作し、その後、修道士ジャン・ダニエルーがラテン語に翻訳しました。「エディプス王」は、1927年5月30日にパリのサラ・ベルナール劇場で、舞台装置や演技を伴わず、ストラヴィンスキーの音楽によるオラトリオとして初演されました。 1928年2月23日には、ウィーン国立歌劇場がオペラとしての演出で、公演しました。今シーズン、このストラヴィンスキーのネオクラシックノ代表作が、ローマ・コスタンツィ劇場で公演されます。

    オペラ=オラトリオの舞台は、古代ギリシャの伝統に基づいており、ドラマの起源と現在の状況を説明し、舞台での出来事の理解に役立つナレーターが登場します。ナレーターは、登場人物の行動の動機や内面の世界を見せてくれます。舞台は古代の疫病に苦しむテーバイの町。デルポイの神託によると、流行しているペストはテーバイの昔のラーイオス王の殺害に対する神の罰であり、殺害者が発見され正当に裁かれるまで続きます。現在の王エディプスは、謎に満ちたこの殺害者をとらえようとします。その過程で、王は衝撃的な秘密、欺瞞、裏切りを発見していきます。それらはゆっくりと、しかし確実に、エディプス王を信じられないような破壊へと導き、悲劇の底に突き落とすのでした。

    ストラヴィンスキーは、この「エディプス王」で、古代ギリシャの演劇性と20世紀の音楽的感性を完全に調和させました。昔のナレーションの慣習とコーラスの演劇的役割が使われていますが、想像力あふれる音楽とストラヴィンスキーのオペラのドラマ性に対する独特の感性は、説得力を持って古代ギリシャの伝統に新鮮さを与え、近代のものとしています。オーケストレーションでは、古典音楽と現代音楽が微妙に絡み合い、ラテン語をご存知であれば、テキストと音楽の思い切った対位法にもお気づきになることでしょう。数あるストラヴィンスキーの作品から、今回、ローマ・オペラ座で、このネオクラシックの代表作をお楽しみください。




    image ローマオペラ座 / Silvia Lelli / Teatro dell'Opera di Roma