ローマ・オペラ・チケット

ローマオペラ座


I (Palchi centrali plt 1-2 Ord avanti), € 162
II (Poltronissime di Platea), € 156
III (Poltrone di Platea), € 143
IV (Palchi Centrali plt 1-2 ord dietro), € 131
V (Palchi Laterali plt 1 Ord avanti), € 118



リゴレット、G.ヴェルディ

リゴレット、G.ヴェルディ

ジュゼッペ・ヴェルディは、その作曲家活動を通じて、真実味のある生身の人物が登場する、魅力的な音楽ドラマを創造しました。「リゴレット」では、彼自身の非常に高い水準さえ超えたと言えましょう。ヴェルディは、ヴィクトル・ユゴーの戯曲「王は愉しむ」の登場人物がシェイクスピアにも匹敵すると考え、そこからインスピレーションを受けて、「リゴレット」を書きました。リゴレットは、仕事の場では、どんな機会も逃さず、マントヴァ公爵の女遊びの手助けをする道化師ですが、家庭にあっては、美しい娘のジルダを守ることに一生懸命な、愛すべき父親です。

他の女性を弄び惨めな思いをさせている公爵を満足させることで幸せなリゴレットは、ジルダを公爵にさし出したらどうかと、宮廷の他の人から馬鹿にされます。彼が愛する一人の人間の上に、公爵の忌まわしい振舞いが降りかかることになってしまいました。公爵を殺すことを考えたリゴレットは、殺し屋スパラフチーレに彼を雇うつもりがあることを明らかにしました。しかし、リゴレットは、スパラフチーレが何のためらいもないこと、ジルダがマントヴァ公爵を誤って愛してしまったことを考慮に入れていませんでした。

この作品は、1851年3月11日にベニス・フェニーチェ劇場で初演されました。「リゴレット」のまた別の理由でも、ヴェルディは話題になりました。このオペラが上流階級を風刺したものだという検閲官の恐れを和らげ、説得したのです。それは、まるで、活気あふれるヴェルディが、すばらしい音楽を作曲するためには、そのような危険を冒さなければならないと感じていたかのようでした。「リゴレット」は、しばしば軽やかで快活なメロディーが、実はその背後に何か暗いものが隠されていることが予測できるからこそ魅力的だという点でも、特別です。マントヴァの軽快な「La donna è mobile 女は気まぐれ」は、彼の浮気心が他者の命を奪うことになることを知ると、不吉に響きます。ジルダの豪華なアリア「Caro nome慕わしき御名」は、公爵の本当の心づもりにより、彼女が裏切られることを知っている私たちには、聞くのもつらいような無邪気さを表現しています。

今回、ローマ歌劇場でこの傑作「リゴレット」が公演されますが、お客様に、ぜひ楽しみにしていただきたいハイライトは、何と言っても第3幕の四重唱「Bella figlia dell’amore 美しい愛らしい娘よ」。ジルダと父親、そして公爵とスパラフチーレの妹マッダレーナが歌います。何としてでも公爵の本当の姿を娘に見せたいと思うリゴレット、いつも通り別の女性と戯れ合っている公爵、嬉しそうにそれに加担するマッダレーナ、いまだに公爵を希望を持って見ているジルダ、それぞれの登場人物が、異なる思いをこの音楽に託します。

結局のところ、ヴィクトル・ユゴー自身が推薦したということほど、「リゴレット」の素晴らしさを伝えるものはないかもしれません。フランスの大文豪が、彼の悲劇の最高傑作と言われるこの作品を提供してくれたことで、ヴェルディは感謝していたことでしょう。ヴェルディが、オペラを通して、戯曲の台詞でかつて創造されたものを超える力をドラマに与えたことをユゴーは認め、「リゴレット」はその原作を凌ぐものだと確信していました。




image Silvia Lelli / Teatro dell'Opera di Roma