ローマ・オペラ・チケット

Circo Massimo


Poltronissima, € 132
Settore A, € 96
Settore B, € 66
Settore C, € 48



蝶々夫人, G. プッチーニ

蝶々夫人, G. プッチーニ

どんな「蝶々夫人」のプログラムの表紙を見ても、ジャコモ・プッチーニのこの第六作目のオペラが、20世紀初頭の繊細な美術品だということがすぐにわかります。ヨーロッパ人の目にうつった日本が鮮明に描かれているからです。今日でさえも、東洋と西洋を素晴らしく溶け合わせた「蝶々夫人」の音楽は、全く違和感を残すことなく、私たちの想像力をとらえて離さない力を持っています。

ヴェリズモとエキゾチシズムの取り合わせは、いろいろな意味で新奇でした。あまりなじみのないものを、現実らしく見せるのにはらどうしたらいいのでしょうか。幸いなことに、プッチーニには、この作品が世に出ることを、彼同様に望んでくれる人々がまわりにいました。在イタリア日本大使夫人は、日本の民間伝承の歌をプッチーニに歌って聞かせたり、そのスコアを提供したりしました。彼の台本作家 の1人であるルイジ・イリッカは、日本について研究するため、わざわざ日本まで行ったのです。

「蝶々夫人」の哀しいストーリーは、私たちの胸を引き裂きます。ヒロインの蝶々さんは若い芸者。アメリカの海軍士官ピンカートンに恋し、彼と結婚するために自分の信仰を捨てたことで、家族を恥にさらします。彼の任期が切れたとき、彼が、自分とそして彼女の産んだ彼の子供のもとに、ある日必ず帰って来るだろうと信じます。3年後、ピンカートンは帰ってきました-新しい妻とともに、そして子供を引き取るために。

蝶々さんのアリア「ある晴れた日にUn bel dì, vedremo」は、この作品の中で最も知られた音楽かもしれませんが、実は、最も素晴らしい、1幕最後の愛の二重唱の延長なのです。オーケストラも歌手も、「さあもう一足Ancora un passo」の半音階を繰り返し、聞いている人々は、私たちの共通の現実ではない、それでも感情がしっかりとコントロールされている別の場所へと連れて行かれるような感覚を覚えます。

「蝶々夫人」は、1904年2月17日、 ミラノのスカラ座で初演されました。今日でもなお、オペラの中で最も頻繁に公演される作品です。地平線をバックにしたカラカラ浴場(Terme di Caracalla)で、ローマ・オペラ座により行われる今回の公演は、オペラの真髄を楽しませてくれる経験となるでしょう。