ローマ・オペラ・チケット




    カーチャ・カバノヴァ、L.ヤナーチェク

    カーチャ・カバノヴァ、L.ヤナーチェク

    「カーチャ・カバノヴァ」の初演時(1921年11月23日、ブルノ国立劇場)、作曲家のレオシュ・ヤナーチェクは67歳で、熱狂的に恋をしていました。 自分より40年近くも若い人妻カミラ・シュテッスロヴァーに対する感情を表すために、ヤナーチェクは多くの作品を書きました。この3幕の劇的なオペラ「カーチャ・カバノヴァ」もそのひとつです。ヤナーチェクとカミラの間では、彼が望んだほど炎は燃え上がりませんでしたが、彼は、この関係にインスピレーションを受け、いくつかの最も人気のある作品を書きました。ローマ・コスタンツィ劇場では、今シーズン、スラヴ人の情熱、沸き上がる愛に満ちたドラマ、ヤナーチェクの最初の成熟したオペラ「カーチャ・カバノヴァ」を公演します。

    ヤナーチェクは、台本作家ヴィンチェンツ・チェルヴィンカと協力し、アレクサンダー・オストロフスキーの戯曲「嵐」をオペラのために脚色しました。このロシアの劇作家の作品は、商人階級の鋭い社会的批判を扱っています。周りの人に注意を払わない冷淡な夫ティホンと、真の愛を求めてやまない感情豊かな若い妻カーチャの結婚生活は徐々にうまくいかなくなっています。カーチャは、家族の友人ボリスの中に、真実の愛を見つけ、ボリスも彼女を愛します。夏の雷雨のように、彼らの情熱は心の中で爆発し、それまでの生活の全てさえ、消えてしまうかのように見えました。

    このオペラにヤナーチェクがエネルギーを注ぎ込んだことからも明らかなように、彼は自分の愛したカミラ・シュテッスロヴァーにちなんで、主人公カーチャを作り上げました。自分の愛が報われることを期待して、ヤナーチェクは、彼のスタイルでもある、モラヴィアの音楽の雰囲気に満ちた、夢見心地の感情豊かな音楽を書きました。彼の想いは報われることはありませんでしたが、「カーチャ・カバノヴァ」という作品の中で、自分が望んでいたロマンスのスリルと情熱を体験することができたのです。何十年かたった今でも、このオペラが表す豊かな感情性と失われる恋への深い執着は色褪せることはありません。ローマ・オペラ座で、このテンポの速い、心をつかむオペラをお楽しみください。




    image ローマオペラ座 / Silvia Lelli / Teatro dell'Opera di Roma