クリスマス・コンサート

今年のクリスマスシーズンにローマにいらっしゃるなら、オラトリオ・デル・カラヴィータのクリスマス・コンサートに、是非いらしてください。ピアノと弦楽四重奏の伴奏で、テノールとソプラノが、数世紀にわたる音楽史の中からさまざまなジャンルの曲をお届けします。このプログラムを支えているのは、クリスマスの喜びと演奏者の才能です。永遠の都ローマで行われるこの素晴らしいコンサートで、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル、ヨハン・パッヘルベル、ヨハン・シュトラウス、フェリックス・メンデルスゾーン、ジョン・レノンなどの名曲を聴きながら、キリスト教の祭日の雰囲気をどうぞお楽しみください。
このコンサートは、バロック建築のカラヴィータ教会で開催され、2部構成になっています。第1部はやや古典派寄り。モーツァルト、ヘンデル、パッヘルベル、メンデルスゾーンといったバロックや古典派の華麗なメロディーに耳を傾けてください。フランソワ・クープラン、アドルフ・アダン、ジュリオ・カッチーニなど、あまり知られてはいませんが、才能ある名作曲家も第1部に登場し、数世紀にわたって愛されてきた敬虔な祝祭音楽、聖なる音楽をたどる楽しい歴史の旅が繰り広げられます。
第2部では、より現代的で親しみやすい音楽をお楽しみいただきます。幕開けにお送りするのは、ヨハン・シュトラウス2世作曲の「美しく青きドナウ」。続いてフランツ・クサーヴァー・グルーバーの「きよしこの夜」、アーヴィング・バーリンの「ホワイト・クリスマス」といったクラシックなクリスマスキャロルに加え、ジョン・レノンのアンセム「ハッピー・クリスマス (戦争は終わった)」が現代の雰囲気をかもし出します。そして、ジェームス・ロード・ピアポントの「ジングル・ベル」とヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」の2曲が、コンサートの最後を飾ります。ローマの由緒あるオラトリオ・デ・カラヴィータでのクリスマスコンサートは、色鮮やかで思い出深い、最高に楽しいクリスマス体験になることでしょう。