ローマ・オペラ・チケット

ローマオペラ座


III (Poltrone di Platea), € 112
V (Palchi Laterali plt 1 Ord avanti), € 106



ロッシーニ・カーズ

ロッシーニ・カーズ

ローマ歌劇場バレエ団が、現代的な振付師マウロ・ビゴンゼッティによる「ロッシーニ・カーズ」を公演します。この抽象的なバレエには、伝統的な筋書きがなく、シーンやイメージの連なりで、ジョアキーノ・ロッシーニの旋律にのせて皆様の想像力は膨らみます。音楽と動き、そしてちょっとした魔法で、皆様はメルヘンチックな魅力に包まれることでしょう。ビゴンゼッティのモダンダンス「ロッシーニ・カーズ」は、2004年に北イタリアのレッジョ・エミリアで初演されて以来、何度もリバイバル公演が行われています。今シーズン、ローマのコスタンツィ劇場で、イタリアオペラ界の巨匠ロッシーニへのオマージュとして、この作品をお送りします。

この作品には一般的な意味でのストーリーはありませんが、根底に流れるコンセプトがあります。それは、なんと、「食の楽しみ」なのです。タイトルにある 「カード」とは、それぞれのレシピのことで、ダンスシーンの最初に登場し、ムードとテーマを表します。このテーマによって、ビゴンゼッティはロッシーニの音楽の才能だけでなく、よく知られた彼の美食家として側面にも敬意を表しているのです。一般的にはクラシック音楽の作曲家について、作品以外の生活や情熱に触れる機会あまりありませんが、「ロッシーニ・カーズ」では、作曲家としてのロッシーニのほかに、美食家としての面もひとつの刺激的なモダンダンス・パフォーマンスの中に収められているのです。

マウロ・ビゴンゼッティは、ロッシーニの姿を詳細に描き出すため、全ての作品を用いました。序曲、アリア、ピアノ曲......尽きることのない名曲の数々が、ロッシーニのお気に入りレシピと完璧に組み合わされています。
振付は複雑で重層的で、コミカルです。しかし、よく見ると、マウロ・ビゴンゼッティの振付により、親密さ、信頼、自己実現、個人の成長など、ロッシーニの描いたより大きなテーマが浮かび上がってきます。ローマのコスタンツィ劇場で公演される「ロッシーニ・カーズ」は、マウロ・ビゴンゼッティの振付で偉大な作曲家ロッシーニを讃えます。




image ローマオペラ座 / Silvia Lelli / Teatro dell'Opera di Roma